実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 818】

「鞭(むち)を持つ人は多いが,教訓をさとる者はほとんどいない。(プラトン)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○たとえ相手に非があったとしても,愛情や真心に裏打ちされていない言葉は相手の心に届きませんし,厳しく非難したり罰したりするだけでは,相手の反省や成長・更生を促すことはできません。むしろ,厳しく非難したり罰したりすればするほど,相手を意固地にさせ,素直に反省することを難しくさせてしまったり,相手を他罰的(他責的)・悲観的・自棄的にさせ,人間的に成長したり,更生したりすることを困難にさせてしまったりする危険性は高まります。相手を素直に反省させ,人間的な成長や更生を促すことによって同じような失敗や過ちを繰り返させないようにしたいと本気で願うのであれば,「罪を憎んで人を憎まず」という精神を忘れることなく,罪は罪としてその償いをさせ,責任をとらせながらも,相手の人間的な成長や更生を信じて粘り強く,同じ人間同士としてできる限り共感的に向き合い続けることをこそ心がけるべきなのではないでしょうか。なお,人間の犯す失敗や過ちは,そのほとんどは,誰もが犯す可能性のあるものばかりです。失敗や過ちを犯した相手を不寛容に責め立てるということは,いつか自分も他者から不寛容に責め立てられると言うことに他なりません。(17)関連