実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1098】

「「格差社会」というのは,格差が拡大し,固定化した社会というよりはむしろ,金の全能性が過大評価されたせいで人間を序列化する基準として金以外のものさしがなくなった社会のことではないのか。」,「私は長い間同年齢の人々の平均年収のはるか下,底辺近い 「貧困 」のうちにあった。だが,私はいつでもたいへん陽気に過ごしていた。」,「私がつねに変わらず陽気でいられたのは,年収なんか人間の価値とはぜんぜん関係ないということを深く,魂の底から,確信していたからである。」(『こんな日本でよかったね』,内田樹,バジリコ)

 

 

○経済格差(貧富の差)というものが,しばしば問題視されますが,真の問題は,私たちが,余りにもお金に高い価値を置き過ぎていることにあるのではないでしょうか。実際,お金にほとんど価値を置かず,お金は生きていくのに最低限必要なだけあればいいと思っている人にとっては,経済格差など大した問題ではないのではないでしょうか。そのような人は,お金が好きな人は勝手にいくらでもお金を稼げばいい,くらいにしか思わないのではないでしょうか。もちろん,生きていくのに最低限必要なお金が確保できないような状況は何としてでも解消すべきであると思いますが(国の福祉政策などによって。),拝金主義に染まってしまえば,お金以外の価値を見失い,本当に価値のある大切なものが何であるかが分からなくなってしまいます(本当に価値のある大切なものは,お金では買えないものばかりだからです。)。そして,普通のつましい暮らしに生きる喜びや幸せを見いだしたり,生きていることそれ自体に掛け替えのない価値や幸せを感じたりすることができなくなってしまいます。このような不幸で悲惨な状況に陥らないようにするためにも,お金に高い価値を置き過ぎてしまわないよう,くれぐれも用心したいものです。(21)関連