実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(20)②子供たちには,自分が犯した失敗や過ちから様々なことを学ぶ権利がある。

 大人は,子供たちを自分の思い通りに支配・管理しようとしがちですが,相手が誰であっても,他者を自分の思い通りにすることなど絶対にできません。他者を自分の思い通りにしようとすれば,大きな反発や抵抗を招くだけです。子供たちには,失敗や過ちを犯す権利,すなわち,自分が犯した失敗や過ちから様々なことを学ぶ権利があります。子どもたちが,自分が犯した失敗や過ちから様々なことを学べるようにするためにも,大人は可能な限り,子供たちの主体性や自由意志を尊重すべきなのではないでしょうか。なぜなら,失敗や過ちが十分な学びの機会になり得るのは(失敗や過ちが,自分の心の持ち方や考え方や生き方などを変えたり,自分を人間的に成長(成熟)・向上させたりする契機になり得るのは),その失敗や過ちが自分の自由意志に基づいて(自分の責任において)なされた場合に限られるからです。その失敗や過ちが,他者に強制された行動の結果である場合には,それらを自分の失敗や過ち(自分の責任)と受け止めることは難しく,十分な学び機会にはなり得ません。なお,他者に強制された場合と同様に,集団行動に基づく失敗や過ちも(たとえ本人がその集団に対して強い帰属意識を持っていたとしても),必ずしも自分の自由意志に基づく行動であるとは限らず,また,責任の所在があいまいであるため,それらを自分の失敗や過ちをと受け止めることは難しく,十分な学びの機会にすることは困難なのではないでしょうか。