「人生80年。長いようで,あっという間です。どうせ生きるなら,一つでも嬉しいことに出会い,一秒でも楽しいことを考えたほうがいいに決まっています。」(『しょせん幸せなんて,自己申告。』,綾小路きみまろ,朝日新聞出版)
○人生は短く,しかも,私たちがこの世の中で生きることができるチャンスは,たった一度きりです。そのたった一度きりの人生が,ただ苦しくてつらいだけのものであったとしたら,私たちはいったい何のために生きているのでしょうか。何のためにこの世の中に生まれてきたのでしょうか。私たちは,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送ることをこそ人生の最優先課題とし,そのような人生を送ることにこそ最大限の関心を払い,最大限の力を注ぐべきであると思います。くれぐれも,他者と競い合って財産や地位や権力や名声などを手に入れることにうつつを抜かすなどして(心を奪われるなどして),限りある大切な時間やエネルギーを無駄遣いしてしまったり,自分の一生を台無しにしてしまったりしないようにしたいものです。財産や地位や権力や名声などに執着して心の目を曇らせることなく,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして幸せに対する感度を高めることさえできるなら,私たちはきっと,自分の人生に無限と言ってもいいほどの生きる喜びや幸せを見いだせるようになるはずです。そして,やがては,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるはずです。(前書き)(1)(2)(4)(6)(8)(10)(14)関連