「信じよ,そして意志せよ(ピュイゼギュール)」(『無意識の発見』,アンリ・エレンベルガー,木村敏・中井久夫監訳,弘文堂)
○実り多い幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば,まずは,自分は実り多い幸せな人生を送ることができると,強く信じることです。強く信じることができれば,自然に気力やエネルギーが湧いてくるものです。そして,その上で,実り多い幸せな人生を送ることを強く意志し,たとえどのような困難や苦労に見舞われようとも,決して音を上げることなく(へこたれることなく)努力し続けることです。実り多い幸せな人生を送ることを望みながら,そのような人生を送ることができないのは,信じる力が足りず,また,困難や苦労に音を上げてすぐに努力を投げ出してしまうからに他なりません。真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるか否かは,境遇や運命などとは関係なく,本人次第(本人の意志や努力次第)なのですから,「求めよ,さらば与えられん」,「叩(たた)けよ,さらば開かれん」」ということを強く信じ,辛抱強く努力し続けることさえできれば,必ず誰でも望みを実現することができるはずです。たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,自分が実り多い幸せな人生を送ることができることを疑ったり,実り多い幸せな人生を送るための努力を途中で投げ出してしまったりしないようにしたいものです。(前書き)(9)(12)関連