実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(17)②自分の心の中に善人と悪人が同居しているということを忘れないようにしたい。

 「善も一生悪も一生」と言いますが,善人として生きるのも,悪人として生きるのも,自分次第なのですから,どちらとして生きるのが自分にとって本当に得な生き方なのかということを真剣に考え,くれぐれも間違った選択をして一生を台無しにしてしまわないようにしたいものです。たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,自暴自棄になって自分が損をするような不幸な生き方を選択してしまわないしようにしたいものです。また,長年悪人として振る舞い続けていると,自分の心の中に善人が住んでいることを忘れてしまいがちですが,人生に絶望してしまわないようにするためにも,自分の心の中には悪人だけでなく,善人も住んでいることを,決して忘れないようにしたいものです。同様に,長年善人として振る舞い続けていると,自分の心の中に悪人が住んでいることを忘れてしまいがちですが,謙虚さや慎み深さを失ってしまわないようにするためにも,自分の心の中には善人だけでなく,悪人も住んでいることを,決して忘れないようにしたいものです。自分の心の中に住んでいる悪人にしっかり気づいているなら,他者の心の中に住んでいる悪人にも,ある程度は寛容になれるはずです。どのような善人の心の中にも悪人は住んでいるのですから,他者の心の中に住んでいる悪人に不寛容である限り,いつしか周りは敵ばかりになってしまい,最終的には孤立無援の状態に陥らざるを得なくなってしまいます。そのような状態に陥らないようにするためにも,自分の心の中に住んでいる悪人にしっかり気づいていられるようになりたいものです。