実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

誰の心の中にも善人と悪人が同居しており,どちらとして生きるかは自分次第である。

 誰の心の中にも,善人と悪人が同居しています。長所と短所,美点と欠点,強みと弱みなど,肯定的な側面と否定的な側面が共存しています。しかも,見方を変えれば長所は短所にもなり,短所は長所にもなり得るように,多くの場合,その両者はコインの裏表のような関係にあります(例えば,私たちは他者によって傷つけられもしますが,同じ他者によって癒されもします。それは,私たちが,場合によっては他者を傷つけたり,場合によっては他者を癒したりするのと,まったく同じです。傷つくことを恐れて他者との関係を断ち切ってしまえば,他者によって癒される機会もなくなってしまいます。)。生まれ付きの善人,生まれ付きの悪人などというものはいませんし,完全な善人,完全な悪人などというものもいません。どのような善人の心の中にも悪人は住んでいますし,「鬼の中にも仏がいる」と言うように,どのような悪人の心の中にも善人は住んでいます。自分自身を振り返れば簡単に分かることです。善人の真似(まね)をし,善人を前面に押し出し,善人として振る舞い続けるなら,その人は善人と呼ばれ,悪人の真似をし,悪人を前面に押し出し,悪人として振る舞い続けるなら,その人は悪人と呼ばれるというだけのことです。「善も一生悪も一生」と言いますが,自分にとって,どちらが本当に得で幸せな生き方なのかということを,くれぐれも間違わないようにしたいものです。たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,くれぐれも自暴自棄になって,みすみす自分が損をするような不幸な生き方を選択しないようにしたいものです。