実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 人生は,すなわち,私たちがこの世の中で生きることのできるチャンスは,たった一度きりです。せっかくなら,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいものです。そして,できることなら,幸せなだけでなく,真に人間らしく実り多い,自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な人生を送りたいものです。    私たちの土台を作っているのは,過去の経験,さらに言えば遺伝です。また,私たちが環境から受ける影響もけっして小さくありません。しかし,それらによって私たちの人生のすべてが決まってしまうわけではありません。私たちは過去の経験や遺伝や環境の奴隷ではありません。実際,過去を変えることはできませんが,現在や未来なら,自分の意志や努力によって変えることが可能です。また,環境を自分の思い通りに変えることはできませんが,自分を変えることは自分の意志や努力次第です。どのような過去を持とうが,どのような環境に置かれようが,どのような現在・未来を実現しようとするのか,どのような心構えや心がけで生きていくのかを決めるのは自分なのですから,自分の人生に責任を持つ覚悟や,人生を自分の努力によって切り開いていこうとする強い意志がある限り,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であると私は信じています。        皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 882】

「悪いこころと善いこころ/悪いことと善いこと/ふたつはからみあっている/木に巻きついた蔓(つる)のように」(「自分をはぐくむ」(『すこやかに おだやかに しなやかに』所収),谷川俊太郎佼成出版社

 

○この世の中に,完全な善人,完全な悪人などというものはいません。どんな善人の心の中にも悪人は住んでいますし,どんな悪人の心の中にも善人は住んでいます。善人を前面に押し出し,善人として振る舞い続ければ,その人は善人と呼ばれ,悪人を前面に押し出し,悪人として振る舞い続ければ,その人は悪人と呼ばれるというだけの話です。悪人だらけの世の中で,自らも悪人として生きるのではなく,たくさんの善人に囲まれながらが,自らも善人として生きたいと望むのであれば,私たちは,他者や自分の心の中に住む悪人にではなく,他者や自分の心の中に住む善人にこそ積極的に目を向け,心を配り,善人が前面に押し出されてくるように他者の手助けをしたり,自ら心がけたりすべきなのではないでしょうか。他者や自分の心の中に住む悪人にばかり目を向けては,他者を悪人と決め付けて切り捨ててしまったり,自分が善人として生きるチャンスをみすみす逃してしまったりするようなことだけは,何としてでも避けたいものです。(9)(17)関連