実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 882】

「悪いこころと善いこころ/悪いことと善いこと/ふたつはからみあっている/木に巻きついた蔓(つる)のように」(「自分をはぐくむ」(『すこやかに おだやかに しなやかに』所収),谷川俊太郎佼成出版社

 

○この世の中に,完全な善人,完全な悪人などというものはいません。どんな善人の心の中にも悪人は住んでいますし,どんな悪人の心の中にも善人は住んでいます。善人を前面に押し出し,善人として振る舞い続ければ,その人は善人と呼ばれ,悪人を前面に押し出し,悪人として振る舞い続ければ,その人は悪人と呼ばれるというだけの話です。悪人だらけの世の中で,自らも悪人として生きるのではなく,たくさんの善人に囲まれながらが,自らも善人として生きたいと望むのであれば,私たちは,他者や自分の心の中に住む悪人にではなく,他者や自分の心の中に住む善人にこそ積極的に目を向け,心を配り,善人が前面に押し出されてくるように他者の手助けをしたり,自ら心がけたりすべきなのではないでしょうか。他者や自分の心の中に住む悪人にばかり目を向けては,他者を悪人と決め付けて切り捨ててしまったり,自分が善人として生きるチャンスをみすみす逃してしまったりするようなことだけは,何としてでも避けたいものです。(9)(17)関連