実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 987】

「私は徳のない人々を有徳の士として遇する。すると,そうした人々も有徳の士になる。」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○誰の心の中にも例外なく,善人と悪人が同居しています。この世の中に,完全な善人(生まれ付きの善人),完全な悪人(生まれ付きの悪人)などというものは存在しません。どのような善人の心の中にも悪人は住んでいますし,どのような悪人の心の中にも善人は住んでいます。善人の真似(まね)をし,善人として振る舞い続ければ,その人は善人と呼ばれ,悪人の真似をし,悪人として振る舞い続ければ,その人は悪人と呼ばれる,というだけの話です。しかし,私たちが他者の心の中に住む悪人にしか目を向けなければ(善人に目を向けようとしなければ),その他者は私たちの目の前に悪人としてしか立ち現れてくることができません。他方,私たちが他者の心の中に住む善人に目を向け続け,善人を呼び覚ますことができれば,たとえそれまでは悪人として振る舞い続けていた人間であったとしても,その他者は私たちの目の前に善人として立ち現れてくることが可能になります。悪人だらけの世の中で暮らしたくない,自分もこの世の中で善人として暮らしたいと望むのであれば,私たちはお互いに,他者の心の中に住む悪人にではなく,善人にこそ目を向け続ける必要があるのではないでしょうか。(17)関連