実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

私たちが相手をどのように見るかによって,相手は悪人にも善人にもなり得る。

 善人として生きるか,悪人として生きるかを決めるのは,最終的には本人ですが,周りの人間が及ぼす影響も決して小さくありません。実際,「人を見たら泥棒と思え」とばかりに,私たちが相手の心の中に住む悪人にしか目を向けなければ,「疑心暗鬼を生ず」ということもあり,その相手は,私たちの目の前に悪人としてしか立ち現れてくることができなくなってしまいます。私たちも,周りの人間からそのような目を向けられ続ければ,善人として振る舞い続けることは難しいのではないでしょうか。善人として振る舞い続けることが次第に馬鹿らしくなり,いっそのこと悪人として振る舞い,自分に対してそのような目を向けてくる人間に仕返しをしたくなってしまうのではないでしょうか。逆に,「渡る世間に鬼はなし」ということを信じ,私たちが相手の心の中に住む善人に目を向け続け,その善人を呼び覚ますことができるなら,その相手は,たとえそれまでは悪人として振る舞い続けていたとしても,私たちの目の前に善人として立ち現れてくることが可能になります。「鬼にもなれば仏にもなる」,「猫にもなれば虎にもなる」などとも言うように,他者は,私たちの対応次第で悪人にも善人にもなり得るということです。