「好きなものがない時には，手にあるものを好きになることだ。（ビュッシー・ラビュタン）」（『世界ことわざ名言辞典』，モーリス・マルー編，田辺貞之助監修，島津智編訳，講談社）
○私たちは，自分が好きなことだからこそ，困難や苦労にめげることなく努力し続けることができるのであり，長年にわたって怠ることなく努力し続ければこそ，自分の可能性を十分に花開かせ，実を結ばせるとともに，多少なりとも他者や社会の役に立ち，他者や社会に益をもたらすことができるのではないでしょうか。このように考えるなら，思い残すことのない充実した有益な人生を送るためには，自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけることが，いかに重要かということが分かるはずです。自分が好きなことがなかなか見つからないという人もいるかも知れませんが，何事であっても，相応の期間，その気になって全力で前向きに取り組めば，何らかの楽しさややりがいを見いだせるものです。そして，その楽しさややりがいをさらに追求し，極めることによって，自分がやっていることを本当に好きになったり，新たな展開が生じ（新たな道が開かれ），自分が本当にやりたいと思える好きなことが見つかったりするということも，よくあることです。何事も，嫌々やって得られることなど何もないのですから（失うことは多いでしょうが。），生きることも含め，仕事など，自分がやらなければならないことについては，嫌々やるのではなく，是非とも楽しみながら全力で前向きに取り組むようにしたいものです。（前書き）（８）（９）（11）（13）関連
