自分の人生にほぼ無限と言ってもいいほどの生きる喜びや幸せを見いだせるようになり,ひいては,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるためには,常に心を込めてマインドフルに現在を生きられるようになる必要がありますが,心の目を曇らせることなく,真実を見極めたり,心の平安を保ったりするためには,外界に対してのみならず,自分自身に対しても常に心を開き,関心を払い,自覚的であること,すなわち,マインドフルであることを心がける必要があります。自分の欲望や感情(自分の心や身体や魂が感じている漠然とした気持ち(「感じ」)なども含め。)や思考や行動などを常に注意深く観察したり,それらの本源(本質)を見極めようと努力したりすることを通じてこそ,私たちは自分というものを,さらに言えば,人間や生き物や大自然というものを深く知ることができるのですし,自分の欲望や感情や思考などに振り回されることなく,それらから適度に距離を置き,それらをある程度は自分の意志によってコントロールすることが可能になると思うからです。