実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(3)①自分は不幸であると思い込んでいる人間は,自傷他害的な行動に出がちである。

 不平不満を募らせ,あるいは,失意失望の淵(ふち)に沈み,自分は不幸であると思い込んでいる人間は(自分が幸せであることに気づけない人間は),「道を踏み外しても失う物は何もない」と勘違いしていることもあり,すぐに自暴自棄になっては自制心を失い,衝動的に道を踏み外してしまいがちです。また,自分と他者を比較しては,自分より幸せそうに見える他者を妬んだり,自分が不幸であることの原因や責任を他者に求めては,勝手に被害感を募らせて他者を恨んだりした挙げ句,他者をも自分と同じような不幸な状況に巻き込もうとしてしまいがちです。具体的には,内面に鬱積されている不平不満,妬みそねみ,恨みつらみといった感情の捌(は)け口を求めるようにして,陰に回って他者の足を引っ張ったり,同類と徒党を組んで,あるいは,同類と心理的に結託して,自分のことは棚に上げたまま,他者に非があると一方的に決め付けては,あるいは,他者の短所や欠点や弱みといった否定的な側面ばかりに目を向けては,めくじらを立て,不寛容に責め立てたり,誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)したり,罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせたり,場合によっては,他者に直接的な危害を加えたりしてしまいがちです。