「感謝をあらわすだけで,幸福は見つかります。」,「感謝の心で過ごす人生には,大きな幸せがあるでしょう。感謝をもっている人は,とても幸福な人です。心に感謝がないなら,その人は幸福になることはできません。」(『ブッダの〈今を生きる〉の瞑想』,ティク・ナット・ハン,島田啓介訳,野草社)
○幸せであることと感謝することは,切っても切れない密接な関係にあります。実際,私たちの心は,幸せである時には感謝する気持ちでいっぱいになりますし,何かに対して感謝している時には幸せな気持ちでいっぱいになります。したがって,常に幸せでありたいと願うのであれば,常に何かに対して感謝していればいいということになります。逆に言えば,感謝する気持ちを忘れてしまった人は,幸せになることが難しいということです。どのような逆境にあろうとも,どのような困難や苦労に見舞われようとも幸せであり続けられるようになるためにも(生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるためにも),自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けたいものです。くれぐれも,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思って感謝する気持ちを忘れないようにしたいものです。(2)(4)(6)関連