「感謝は幸せの一部であり,「幸せそのもの」だったのだ。」(『ぼくたちに,もうモノは必要ない。増補版』,佐々木典士,筑摩書房)
○幸せであることと感謝することは,切っても切れない密接な関係にあります。実際,私たちの心は,幸せである時には感謝する気持ちでいっぱいになりますし,何かに対して感謝する時には幸せな気持ちでいっぱいになります。したがって,常に幸せでいたいと願うのであれば,常に何かに対して感謝していればいいということになります。自分が生きていることや,自分がこの世の中に生まれてきたことを心から感謝できるようになり,また,その感謝の気持ちを決して忘れないでいられるようになるなら,私たちはどのような逆境にあろうとも,どのような困難や苦労に見舞われようとも,常に幸せであり続けることが可能になるのではないでしょうか。要するに,幸せとは,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに気づくということなのだと思います。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致し,その有り難さを強く心に刻むことによって,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになりたいものです。(2021年2月26日)(1)(2)(6)(7)関連