実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

私たちは幸せであるべきであり,幸せになることをこそ人生の最優先課題とし,どのようにすれば幸せになれるのかということをこそ真剣に考え,実践すべきである。

 きっと死ぬ瞬間には誰もが,無欲恬淡(むよくてんたん)・春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)という心境に達し,様々な執着や不平不満などから解放されるのではないでしょうか。そして,曇りのない眼や心の平安を取り戻すことによって,生きているということは,ただ生きているというだけで十分に幸せなことだったのだなあ,この世の中に生まれてこれたことは,本当に幸せなことだったのだなあと気づき,感謝する気持ちを新たにするのではないでしょうか(幸せであることと感謝することは,切っても切れない密接な関係にあります。実際,私たちの心は,幸せな時には感謝する気持ちでいっぱいになりますし,何かに対して感謝している時には幸せな気持ちでいっぱいになります。したがって,常に幸せでいたいと願うのであれば,常に何かに対して感謝していればいいということになります。)。

 しかし,死ぬ瞬間に気づくのでは遅すぎます。人生はたった一度きりです。その人生が生きる喜びや希望に満ちた幸せなものでなかったとしたら,私たちはいったい何のためにこの世の中に生まれてきたのでしょうか。人生が苦しくてつらいだけでのものであったとしたら,たとえどれだけ長生きできたとしても,せっかくこの世の中に生まれてきた甲斐(かい)がありません。

 私たちは幸せであるべきであり,幸せとは何かということを正しく見極めた上で(それを見誤れば,すべての努力が徒労に終わってしまう可能性があります。),どのようにすれば幸せになれるのかということをこそ真剣に考え,実践すべきであると思います。幸せであることをこそ人生の最優先課題とすべきであり,幸せであることにこそ最大限の関心を払い,最大限の力を注ぐべきであると思います。この優先順位を間違えれば,人生を台無しにしてしまったり,人生に大きな悔いを残してしまったりする危険性さえあります。