「之(これ)を知る者は,之を好む者に如(し)かず。之を好む者は,之を楽しむ者に如かず。(孔子)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
○「好きこそものの上手なれ」と言いますが,私たちは,自分が好きなことだからこそ,困難や苦労にめげることなく努力し続けることができるのではないでしょうか。そして,長い期間にわたって怠ることなく努力し続ければこそ,才能の有無にかかわらず,上達もし,人間的に成長(成熟)・向上することもできるのではないでしょうか。したがって,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせるべく人間的に成長・向上し続けたいと願うのであれば,自分が本当にやりたいと思う好きなことを見つけ,そこに自分なりの目標や理想を見いだし,その目標や理想に近づくための努力を心から楽しめるようになる必要があると思います。なお,自分がやるべきことに全力で取り組み,創意工夫を凝らすなどしているうちに,自分がやっていることが好きになり,そこに生きがいややりを見いだせるようになるということはよくあることですので,自分がやらばければならないことについては,嫌々やるのではなく(何事も嫌々やって得られることは何もなく,「骨折り損のくたびれもうけ」になるだけです。),可能な限り全力で取り組むようにしたいものです。(2020年12月25日)(13)関連