実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【人はいかに生きるべきか 94】

「心の中で恨みに思うな。目に角(かど)を立てて怒るな。他人が自分にさからったからとて激怒せぬようにせよ。人にはみなそれぞれ思うところがあり,その心は自分のことを正しいと考える執着がある。他人が正しいと考えることを自分はまちがっていると考え,自分が正しいと考えることを他人はまちがっていると考える。しかし自分が必ずしも聖人なのではなく,また他人が必ずしも愚者なのでもない。両方ともに凡夫にすぎないのである。正しいとか,まちがっているとかいう道理を,どうして定められようか。おたがいに賢者であったり愚者であったりすることは,ちょうど鐶(みみがね)のどこが初めでどこが終わりだか,端のないようなものである。それゆえに,他人が自分に対して怒ることがあっても,むしろ自分に過失がなかったかどうか反省せよ。」(『聖徳太子(日本の名著2)』,中村元責任編集,中央公論社

 

◯自分は絶対に正しい,という愚かな思い込み。この思い込みこそが,あらゆる対人トラブルの元凶である。それにしても,聖徳太子という人物の,その群を抜いた偉大さ。(2019年8月3日)

 

【幸せであるための方法】 - 幸せであるために