実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1415】

「熟慮を重ねることによってのみ,読まれたものは,真に読者のものとなる。食物は食べることによってではなく,消化によって我々を養うのである。」(『読書について』,ショウペンハウエル,斎藤忍随訳,岩波書店

 

 

○「医者の不養生」,「坊主の不信心」,「論語読みの論語知らず」などとも言いますが,知識や情報は,頭に詰め込まれるだけでは(クラウドに溜(た)め込まれるだけでは)意味がありません。知識や情報は,自分の心(魂)の声や身体の声にも耳を傾けつつ自分の頭でしっかり考えることによって咀嚼(そしゃく)され,消化され,血肉化され(自分の心の持ち方や考え方や生き方などに反映され),日々の生活において生かされるようになってこそ意味があります。そもそも,私たちが実り多い幸せな人生を送る上において必要な知識や情報などそれほど多くはないのですから,たくさんの知識や情報を頭に詰め込むことにではなく,世の中に氾濫している膨大な知識や情報の中から自分にとって本当に必要な知識や情報を見極め,取捨選択し,しっかり身に付けることにこそ,関心を払い,力を注ぎたいものです。また,読書に際しても,効率重視の速読ではなく,熟読・精読を心掛け,読書の途中で立ち止まってじっくり考えたり,じっくり味わったりする時間をこそ大切にしたいものです。(12)(後書き)関連