慢心し,何でも知っているつもりになっている人間が,自己顕示的に自分の知識をひけらかしたり,何事に対しても余計な口を差し挟んだりすれば,馬鹿にされたり,嫌われたりするのが普通ですが,大きな影響力を持つ有名人が知ったか振りをした場合には,一時的にせよその言動によって世論や多くの人たちの判断・行動が間違った方向に誘導されてしまう危険性があります。有名人が,少なくとも自分が専門とする分野(自分が本当に深い知識を有しているく分野)以外について発言する際には,できる限り正確な情報に基づいて発言すべきであるのは当然のこととして,自分が持っている影響力の大きさや自分の発言に誤りが含まれている可能性があることを十分に認識した上で,断定口調は極力控え,慎重の上にも慎重を期して発言してもらいたいものです。