実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1358】

「今を生きる素晴らしさを味わう者が,人生の素晴らしさに目覚めることができる」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○私たちの人生には「小さな幸せ(日常生活におけるささやかな満足に生きる喜びや幸せを感じることなど)」がぎっしり詰まっていますが,それらは小さいがゆえにどうしても見過ごされてしまいがちです。特に,「大きな幸せ(他者と競い合って社会的な成功を収めることなど)」に心を奪われ,心ここに在らずという状態で生きている人間は,いま自分の目の前にある「小さな幸せ」にさえなかなか気付くことができません。しかし,「大きな幸せ」が私たちの人生に訪れることなど滅多になく,また,訪れたとしても,「大きな幸せ」というものは意外に底が浅く,すぐに色褪(いろあ)せてしまいやすいものです。他方,「小さな幸せ」は,私たちの人生の至る所に埋もれていますし,日常生活に深く根差しているだけに色褪せるということがありません。したがって,本当に幸せな人生を送りたいと望むのであれば,「大きな幸せ」を手に入れることではなく,私たちの人生に埋もれている無限と言ってもいいほどの「小さな幸せ」に気付けるようになることこそが重要です。「大きな幸せ」などに心を奪われることなく,いま自分の目の前にある「小さな幸せ」に気づけるようになる(自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致せるようになる)ことにこそ,気持ちを集中し,力を注げるようになりたいものです。(1)(8)関連