実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1381】

「欲望が多いほど,大きな罪はなく,満足することを知らないほど,大きな災いはなく,むやみに物を欲しがるほど,大きな過ちはない(老子)」,「老子は・・・満足することを知ること,知足(ちそく)にこそ本当の満足があると説きます。」,「質素な生活の中にもみる目をもち,耳を澄まして心を開けば,限りない豊かさをみつけられます。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○人間の欲望には限りがありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのもの(必要以上のものまで)を手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。常に不満(怒りの火種)を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より多くのものを追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。当然のことながら,欲張り続ける限り,他者はパイを奪い合う競争相手(敵)にならざるを得ませんし,誰もが欲張り続けるなら,自然環境にかかる負荷は増大する一方になってしまいます。他方,必要以上に欲張ることさえやめれば,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,私たちは満足することが可能になりますし,常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送ることが格段に容易になります。必要以上に欲張ることさえやめれば,他者と仲良く助け合うことも可能になりますし,誰もが必要以上に欲張ることをやめれば,自然環境を破壊してしまう危険性も格段に低下します。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして足るを知り(自分が持っているものの豊かさに気づき,自分が持っているものだけで満足できるようになり),自分の欲望に自分の意志で(他者に強制されてではなく)ブレーキを掛けられるようになりたいものです。(4)(6)(20)関連