（19）③手助けは，何よりも相手の自信や主体性などを大切にしながら行われるべきである。

　困っていたり，苦しんでいたりする他者の手助けをすることは，人間としての当然の務めですが，優越感を味わいながら相手をコントロールするようにして行われる手助けでは，手助けを行う当人のプライドを高める役には立ちますが，相手のプライドを深く傷つけるとともに，相手から自信や主体性や，自分の人生を自分の努力によって切り開いていこうとする相手の意志や勇気を奪うだけであり，真の手助けにはなりません。他者に対する手助けは，相手のプライドを傷つけることなく，何よりも相手の自信や主体性や，自分の人生を自分の努力によって切り開いていこうとする意志や勇気を大切にしながら行われるべきであるということを，くれぐれも忘れないようにしたいものです。