（18）③上から目線で相手をコントロールするようにして行われる手助けは，有害無益である。

　困っていたり，苦しんでいたりする人間の手助けをすることは，人間としての当然の務めですが，上から目線で相手をコントロールするようにして行われる手助けでは，手助けを行う当人のプライドを高める役には立ちますが，相手のプライドを深く傷つけるとともに，相手から自信や主体性を奪い，相手が自分の人生を自分の意志や努力によって主体的に切り開いていくことを難しくさせるだけであり，真の手助けにはなりません。他者に対する手助けは，相手のプライドを傷つけることなく，相手の自信や主体性を何よりも大切にしながら行うべきものであるということを，くれぐれも忘れないようにしたいものです。