私たちは,表舞台で派手に脚光を浴びている有名人に憧れがちですが,そのような有名人を含め,この世の中を実際に支えているのは,舞台裏で黙々と人知れず,しかも楽しみながら努力している無名の人たちです。したがって,表舞台で活躍している人たちは,舞台裏で「縁の下の力持ち」として頑張ってくれている人たちに対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いますし,舞台裏で頑張っている人たちは,「一隅を照らす」存在としての自信や誇りを持つべきであると思います。両者は,一種の役割分担(分業)なのですから,どちらが偉いということはなく,自分に合った役割(仕事)を選び,その役割に最善を尽くせばいいだけの話です。自分の方が偉いと勘違いして他者を見下したり,他者を羨ましがって自分を卑下したりするようなことだけは,是非ともやめたいものです。