実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1107】

「なぜ,日本が近代化に生きのびられたか。日本では有名な人はたいしたことがない。無名の人が偉いのだ。めだたないところで,勤勉と工夫で日本を支えている無名の人が偉いのだ。」(『「昭和」を送る』,中井久夫みすず書房

 

 

○有名人には注目や関心が集まりがちであり,私たちは有名人に憧れがちですが,この世の中を実際に支えているのは,表舞台で派手に脚光を浴びている有名人たちではなく,舞台裏で黙々と人知れず,しかも楽しみながら努力している無名の人たちなのではないでしょうか。称賛されたり,脚光を浴びたりすることが多くなればなるほど,誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)されたり,罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられたりすることも多くなるのが世の常です。心の平安を乱されることなく,自分が好きなことに打ち込み,自分の可能性を十分に花開かせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立つこと(そのことを通じて思い残すことのない充実した有益な人生を送ること)を望むのであれば,他者からの注目や関心を集めるような生き方ではなく,「縁の下の力持ち」のような,余り目立つことのない控え目な生き方を選択する方が賢明なのではないでしょうか。もちろん,人それぞれの生き方があるわけですから,自分が本当に望む生き方を選択すべきであるとは思いますが,たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,時流に惑わされるなどして間違った生き方(自分が本当には望んでない生き方)を選択してしまわないように,くれぐれも留意したいものです。(14)関連