実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

実り多い幸せな生き方の手本を示すことこそが,子供たちに対する大人の務めである。

 「子供は親の背中を見て育つ」,「子は親を写す鏡」,「子供は大人の鏡」,「子に過ぎたる宝なし」,「子供に勝る宝なし」などと言います。未来を担う子供たちに対しては,大人の思い通りに支配・管理しようとするのではなく,自分の生き様を通して,真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな生き方の手本を示すことこそが,大人としての務めなのではないでしょうか。「われのできぬことを ひとにさせるな」(中井久夫)とも言うように,たとえそれが自分の子供であったとしても,自分にできないことを他者に求めるべきではありませんし,している本人が気持ちいいだけの一方的かつ一面的(建前的)な説教などより,本音がにじみ出ざるを得ない生き様にこそ,大きな説得力や感化力(子供たちの心を大きく動かすだけの力)があると思うからです。もちろん,大人の生き様を見て,そこから何を学び,何を身に付けるかは,子供たちの自由であり,子供たちの主体性に任せるべきであると思いますが。