「ただ望めばいいのよ。でも心から何かを望むのは,そんなに簡単なことじゃない。時間がかかるかもしれない。その間にいろんなものを棄てていかなくちゃならないかもしれない。あなたにとって大切なものをね。でも諦めないで。」(『街とその不確かな壁』,村上春樹,新潮社)
○実り多い幸せな人生を送れるか否かは,最終的には本人の意志や努力次第です。したがって,心の底から本気で望みさえすれば,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,誰でも実り多い幸せな人生を送ることは可能です。ただし,そのためには強い意志や辛抱強い努力が必要不可欠です。一朝一夕に実現できることではありませんし,当然のことながら,何かを得るためには何かを失わざるを得ません(「二兎(にと)を追う者は一兎をも得ず」と言います。)。しかし,真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送ることを心の底から本気で望み,途中で投げ出すことなく,強い意志を持って辛抱強く努力し続けるなら,望みはきっと叶(かな)うはずです。望みは必ず叶うと信じ,決して希望を失ったり,諦めたりしないようにしたいものです。(前書き)(1)(6)(7)(9)(11)(12)(15)関連