実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 990】

「人間が馴れることのできぬ環境というものはない。ことに周囲のものがみな自分と同じように暮しているのが分かっている場合はなおさらである。」(『アンナ・カレーニナ』,トルストイ中村融訳,岩波書店

 

○人間の適応能力は高く,実際,私たちはどのような逆境にも適応することができます。特に,周りの人たちがみな自分と同じような境遇にある場合には,適応はより容易になります。これは一種の救いと言えます。他方,私たちはどのような順境にもすぐに慣れ,そのような順境を当たり前と思い,感謝する気持ちを忘れてしまいがちです。特に,周りに自分より恵まれている人たちがいる場合には,感謝する気持ちを忘れてしまうだけでなく,そのような順境に対して不平不満さえ抱くようになってしまいます。不平不満を募らせた挙げ句,自分は不幸であると思い込むようになってしまうようなことさえあります。人間の不幸は,このようにして始まります。このような人生の落とし穴にはまらないようにするためにも,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さをしっかり心に刻み付けることによって,感謝する気持ちを忘れないようにしたいものです。また,トータルとして長い目で見れば,特別に恵まれた人生,特別に恵まれていない人生などというものはなく,誰の人生も似たり寄ったりなのですから,自分の人生と他者の人生を比較して喜んだり悲しんだりるような習慣は,是非とも捨て去りたいものです。(2)(3)(4)(6)(7)(18)関連