実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

自分の心の持ち方を変えることにこそ,時間やエネルギーを使うべきである。

 境遇や運命を自分の思い通りに変えることなど絶対にできないのですから,私たちは,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,ひねくれたりへこたれたりすることなく,足るを知るとともに幸せに対する感度を高める方向に自分の心の持ち方を変えることにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使うべきであると思います。境遇や運命を自分の思い通りに変えようとすることは,「骨折り損」(無駄な骨折り)というだけではなく,境遇や運命を自分の思い通りに変えることに時間やエネルギーを浪費すればするほど,不平不満,妬みそねみ,恨みつらみ,失意失望,自暴自棄といった心理状態に自分を追い込み,曇りのない眼や心の平安を失った末に,自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまう危険性は高まり,自分が幸せであることに気づくことが難しくなってしまうと思うからです。なお,私たちは,他者の順境や幸運を羨んだり,妬んだりしがちですが,困難や苦労を伴わない人生などないのであり,また,何事にも一長一短があるのですから,トータルとして見れば,特別に恵まれた人生,特別に恵まれていない人生などというものはなく,実態としては,誰の人生もだいたい似たり寄ったりなのではないでしょうか。