実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 742】

「いくら外が変ってよくなったところで,自分という者が変らなければ,真の幸福にはたっせられない」(『ローマの哲人 セネカの言葉』,中野孝次岩波書店

 

○不平不満を募らせ,あるいは,失意失望の淵(ふち)に沈み,自分は不幸であると思い込んでいる人間は,自分が不幸であることの原因や責任を他者や社会に(あるいは,境遇や運命に)求めがちですが,そのような他罰的・他責的な傾向が改まらない限り,いくら他者や社会がより善いものに変わったところとで(いくら境遇や幸運に恵まれるようになったところで),不幸な状況から抜け出すことはなかなかできないものです。人間の幸不幸は,最終的には本人の心の持ち方次第なのであり,不幸な状況から抜け出すためには,何よりも自分の心の持ち方を変える必要がありますが,他罰的・他責的な傾向の強い人は,変わるべきは他者や社会であるとの考えが強すぎて,なかなか自分を変えようとはしないからです。不幸な状況から抜け出したいと本気で願うのであれば,自分が不幸であることの原因や責任は自分にある(自分にもある)と考えを改めた上で,他者や社会を恨んだり,責め立てたりすることにではなく(恵まれない境遇や不運を呪ったり,嘆き悲しんだりすることにではなく),自分の心の持ち方を変えることにこそ,気持ちを集中し,全力を注ぐべきなのではないでしょうか。(3)(7)(15)関連