実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

自分が信じる目標や理想に向かって前進し続けることなどにこそ,力を注ぎたい。

 「負けるが勝(かち)」,「負けて勝つ」,「逃げるが勝ち」,「三十六計逃げるに如(し)かず」,「損して得取れ」,あるいは,「人は見かけによらぬもの」,「大賢は大愚に似たり」,「人の噂(うわさ)も七十五日」,「和して同ぜず」などとも言いますが,人生において,他者との勝負や他者からの評価など,取るに足りないことです。もちろん,生きていくためには世の中に適応する必要がありますし,私たちが自分の好きなことに打ち込み,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせることができるのも,分業という協力体制の下で,その他のことを他者が分担し,負担してくれているお陰なのですから,いついかなるときであっても世の中に対する関心や他者に対する感謝の気持ちを失ってはいけませんし,困っている人や苦しんでいる人に対する支援や協力は進んで行うべきであると思います。また,自分を過信して独善に陥らないようにするためにも,自分の内外に対して常に心を開き,自分の心の声や他者の言葉(特に耳が痛いと感じられる言葉)に謙虚に耳を傾ける姿勢を保ち続けることは大切なことであると思います。しかし,他者との勝負や他者からの評価を気にする余り,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ損なってしまったり,諦めてしまったり,本当の自分や自分が進むべき道(自分が信じることのできる自分なりの目標や理想)を見失ってしまったり,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けることを先延ばし(後回し)にしてしまったりしたとしたら,たとえ他者との勝負や他者からの評価を気にして必死に努力した結果,相応の社会的(世俗的)成功を収めることができたとしても,自分が生きている意味や,自分がこの世の中に生まれてきた意味が分からなくなってしまい,人生に大きな悔いを残すことになるに違いありません。人間の命は儚(はかな)く人生は短く,しかも,人生は,すなわち,私たちがこの世の中において生きることのできるチャンスは,たった一度きりなのですから,心の目を曇らせることなく,心の平安を保ち続けるためにも,思い残すことのない人生を送るためにも,他者との勝負や他者からの評価や社会的成功などに気を散らすことなく,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけることや,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けることや,自分に正直に,自分の信念や自分が本当に納得することのできる生き方(自分に恥じることのない生き方)を貫き通すことなどにこそ,気持ちを集中し,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。