恵まれない境遇に生まれ育ち,現在も恵まれない境遇に身を置くなどして,世の中の否定的な側面ばかりに目を向けるようになってしまった人が,自分が幸せであることに気づけるようになるためには,世の中の否定的な側面だけではなく,世の中の肯定的な側面にも広く公平に目を向けられるようになる必要があるのではないでしょうか。そして,自分を大切にし,他者に対して心を開き,人生に明るい展望を持てるようになることで,いま自分の目の前にある幸せに気づいたり,人生に生きる喜びや希望を見いだしたり,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致し,心から感謝したりできるようになる必要があるのではないでしょうか。