実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 864】

「コロナとウクライナ戦争,つまり疾病と戦争。この二つに共通する問題点は「日常性の破壊」ということだよ。・・・何気ない日常こそ「ありがたい」ものだということは,今回の疾病と戦争がいよいよはっきり教えてくれた・・・持続可能性を含めた日常性の維持が,世界的な問題として浮上している(養老孟司)」(『年寄りは本気だ』,養老孟司池田清彦,新潮社)

 

○私たちは,普通に生活できることを当たり前と思いやすく,その有り難さになかなか気づくことができせん。私たちが普通に生活できることの有り難さに気づくのは,何らかの理由によって普通の生活ができなくなったときくらいです。しかし,よくよく考えてみれば分かるように,普通に生活できるということは心から感謝すべき有り難いことです。その有り難さに気づき,感謝する気持ちを忘れさえしなければ,私たちは,普通の生活を送ることそれ自体に幸せを感じられるようになり,必要以上に欲張ったり,財産や地位や権力や名声などが手に入らないからといって不平不満を募らせてしまったりするようなことはなくなるのではないでしょうか。そして,足るを知ることで,自然環境に取り返しがつかないほどの大きな負荷をかけることもなくなるでしょうし,また,財産や地位や権力や名声などに対する執着から解放されることで,他者と競い合う必要もなくなり,他者と仲良く助け合ったり,幸せを分かち合ったりすることも,より容易になるのではないでしょうか。そのような,持続可能性の高い,協調的で融和的な社会(世界)を実現するためにも,普通に生活できることを当たり前と思うことなく,その有り難さに対する感謝の気持ちを決して忘れないようにしたいものです。(1)(2)(4)(6)(7)(8)(14)(20)関連