「賢者はおのれの過失の原因を自分に問うが,愚者はその原因を他人に問う。」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社)
○自分は不幸であると思い込んでいる人間は,自分が不幸であることの原因や責任を他者や社会に,あるいは,境遇や運命に求めがちですが,他者や社会をいくら恨み,責め立てたところで,恵まれない境遇や不運をいくら呪い,嘆き悲しんだところで,幸せになることはできません。そもそも,他者や社会や境遇や運命を自分の思い通りにすることなどできませんし,自分が不幸であることの本当の原因や責任は,自分の心の持ち方にこそあるのですから。実際,心の持ち方が変わり,「生きているだけで丸儲(まるもう)け」(さんま)と心の底から思えるようになえるなら,私たちは,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるのではないでしょうか。自分の心の持ち方を変えることは,自分次第です。自分の意志や努力次第で十分に可能なことです。幸せになり,幸せであり続けたいと本気で願うのであれば,私たちは,他者や社会を責め立てたり,恵まれない境遇や不運を嘆き悲しんだりすることにではなく,自分の心の持ち方を変えることにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを注ぐべきなのではないでしょうか。(前書き)(3)(4)(7)(9)(15)関連