実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 664】

「外から見れば最も貧しい暮らしをしながら,良寛にはつねにゆったりと落ち着いたものがあり,人々はその人に接するだけで心が清らかになった。・・・心がいつもひろびろとゆたかであり,物にとらわれず自由であったので,それが多忙で己を省みることをしない世間の人を救うように働いたのだ。」,「何かが欲しいとか,何かを得たいとか,そういう欲望に駆られて自分たちはいつも生きているが,良寛さんにはその大元の欲がまったくない。だからいつでもあんなに悠々としていらっしゃるのか。良寛の清らかさ,慈愛というものは,そういう生き方から生じることを知って,自分も救われる。」(『足るを知る 自足して生きる喜び』,中野孝次朝日新聞社

 

○経済的な豊かさと心の豊かさは,まったく別のことです。華美で贅沢(ぜいたく)な生活を送りながら,そのような生活を当たり前と思い,感謝する気持ちを忘れ,常に不満を抱えながら,いらいらと不機嫌に仏頂面で生活している人もいれば,簡素でつましい生活を送りながら,そのような生活にさえ感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで心安らかに機嫌よく笑顔で生活している人もいます。要するに,心の豊かさや人間の幸不幸というものは,経済的な豊かさによって決まるのではなく,自分の心の持ち方によってこそ決まる,ということなのではないでしょうか。経済的な豊かさに執着し,欲張れば欲張るほど,満足することは難しくなり,むしろ,不平不満ばかりを募らせるがままに感謝する気持ちを忘れ,心はかえって貧しくなっていきます。自分が今ここでこうして生きていられることに対する感謝の気持ちを忘れることなく,常に心豊かに,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるようになるためにも,経済的な豊かさに対する執着を捨て去り,小欲知足を,すなわち,できる限り無欲であることを心がけたいものです。(1)(4)(6)(7)(10)(14)(20)関連