実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 628】

「彼女(アンネ・フランク)は人間はたがいに幸せを分かちあい,助けあうことによって豊かになれるという,強い信念を抱き続けた。」,「分かちあうことによって,私たちはより豊かになるのです(アンネ・フランク)」,「私たちはパイを奪いあって,たがいに憎しみ,妬(ねた)み,傷つけあうおろかな行為を繰り返していないだろうか。」(『もういちど読む 山川倫理』,小寺聡編,山川出版社

 

○豊かで安全で便利な社会で暮らしていると,ついつい忘れてしまいがちですが,私たちは独りでは(孤立無援の状況では)生きていられません。私たちは,目に見える直接的なものも目に見えない間接的なものも含め,数知れぬ他者の支えや助けがあればこそ生きていられるのです。私たちと他者は持ちつ持たれつの相互依存関係にあり,互いに支え合い,助け合ってこそ生きていられるのですから,他者を競争相手(敵)と見なして,足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするような生き方ではなく,他者を協力相手(味方・仲間)と見なして,互いに助け合ったり,幸せを分かち合ったりするような生き方こそが,人間として自然で真っ当な生き方と言えるのではないでしょうか。しかし,社会的な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れることに執着すれば,私たちは必然的に,他者を競争相手と見なすようになってしまい,互いに助け合ったり,幸せを分かち合ったりすることが難しくなってしまいます。人間らしい生き方を見失わないようにするためにも,あるいは,人間らしい生き方を取り戻すためにも,社会的な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ幸せにはなれないなどといったデマ(デマゴギー)を鵜呑(うの)みにしたり,そのようなデマに踊らされたりしないようにしたいものです。(1)(4)(10)(11)(14)(17)(18)(19)関連