実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 417】

 「個々の人間と人間との間に大きな差異はないのだ。誰もかれも,偉大さと卑小さ,美徳と悪徳,高貴さと下劣さのごたまぜである。」(『サミング・アップ』,モーム,行方昭夫訳,岩波書店

 

○私たちは,自分と他者を比較しては他者との勝ち負けにこだわり,他者と張り合おうとしてしまいがちです。そして,挙げ句の果てには,自分より幸せそうに見える他者を妬んではその足を引っ張ろうとしたり,自分は不幸であると思い込むようになってしまったり,自分が不幸であることの原因を他者のせいにしては他者を恨み,他者をも不幸な状況に巻き込もうとしたり,逆に,優越感に浸って他者を見下しては他者を軽んじたり,自惚(うぬぼ)れて天狗(てんぐ)になってしまったり,自分の成功を自分だけの手柄であると勘違いしては他者の不幸を自己責任であると決め付けて他者を切り捨ててしまったりしてしまいがちです。しかし,他者との勝負など,所詮は「団栗(どんぐり)の背比べ」であるに過ぎませんし(例えば,人間の犯す失敗や過ちは,誰もが犯す可能性のあるものばかりです。誰かが失敗や過ちを犯したからといって,見下したり,嘲笑したり,鬼の首でも取ったように声高に批判したり,正義を振りかざして不寛容に責め立てたりする資格など誰にもないのではないでしょうか。),そもそも私たちと他者は一体なのであり,互いに支え合い,助け合わなければ生きていけないのですから,本来は勝ちも負けもないはずです。他者を競争相手(敵)と見なして足を引っ張り合ったり,蹴落とし合ったりするような生き方ではなく,他者を協力相手(味方)と見なして仲良く助け合ったり,幸せを分かち合ったりするような生き方をこそ目指したいものです。(2021年4月28日)(3)(11)(14)(17)(18)関連