実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 553】

「自分自身を高くする者は低くされるだろうし,また,自分自身を低くする者は,高くされるだろう」(『新約聖書』,新約聖書翻訳委員会訳,岩波書店

 

○自惚(うぬぼ)れて,慢心してしまえば,自分の無知さや未熟さを自覚しての真摯に学び,努力する姿勢や素直に反省する態度などを失い,そこで成長や向上は止まってしまいます。そして,やがては,成長や向上が止まってしまうだけではなく,退歩・退行し,堕落する一方となってしまいます。決して自惚れることなく謙虚さを保ち続けている人が他者からは高く評価される傾向があるのに対し,自惚れて慢心している人が他者からは低く評価される傾向があるのは,「自慢高慢馬鹿のうち」とも言うように,自惚れて慢心している人は向上心や柔軟性などを失いやすく,それ以上の成長や向上が望めないと誰もが知っているからなのではないでしょうか。自分を成長・向上させ続けることによって,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせ,思い残すことの充実した人生を送りたいと願うのであれば,たとえ何歳になっても,たとえどれだけ多くの経験を積んだとしても,たとえどれだけ大きな社会的成功を手に入れたとしても,謙虚さを失うことなく,慢心しないということが重要なのではないでしょうか。そのためにも,人間は自惚れやすい生き物であるという自覚だけは常に持っていたいものです。(12)関連