「悩みは「たいしたことがない」と気づけるまでが,悩みじゃ。」(『神さまとのおしゃべり』,さとうみつろう,サンマーク出版)
○人生の否定的な側面ばかりに目を向けていると,人生を否定的に捉える習慣が身に付いてしまい,人生の肯定的な側面に目を向けることが難しくなってしまいます。その結果,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに気づくこともできないまま,自分は不幸であると思い込むようになってしまいます。しかし,人生に否定的な側面があるのは事実ですが,肯定的な側面があるのも事実です。否定的な側面ばかりを見て,肯定的な側面を見ようとしないのは,余りにも偏った不公平なものの見方です。人生はままならないものであり,人生に困難や苦労は付き物ですが,心の目を曇らせさえしなければ,困難や苦労を補って余りあるほどの生きる喜びや幸せを人生に見いだすことも可能なのではないでしょうか。そして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,人生に付き物の困難や苦労にさえ肯定的な意味を見いだすことが可能になるのではないでしょうか。私たちは,人生を否定し,不幸になるためにではなく,人生を肯定し,幸せになるためにこそ生きているのであり,この世の中に生まれてきたのですから,どのような逆境にあろうとも,どのような困難や苦労に見舞われようとも,人生の否定的な側面だけではなく,人生の肯定的な側面にも広く目を向け続けられるようになりたいものです。(2021年5月13日)(1)(5)(7)(9)関連