「われわれは子供のころあまりに早くいろんなことを知りすぎると,その後老年に至るまで,本当は何一つわからないままで終わるであろう。(カント)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯多くの知識や情報を頭に詰め込み,何でも分かったつもりになってしまうと,人間はそれ以上分かろうとする努力を投げ出してしまいがちです。何歳になっても謙虚さ(自分が無知であるとの自覚)を失うことなく,真に人間らしく実り多い,生きる喜びに満ちた幸せな人生を送るために必要な知識や情報を身に付け,実生活に取り入れるための努力を怠らないようにしたいものです。(2020年7月12日)(12)関連