「人間は,不満や不足からあくせくするが,「足る」ことを知り,感謝すると,なぜか幸せである。奪いあえば足りないが,分かちあえば余る。」(「感謝する幸せ」(『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは?』所収),山川静夫,文藝春秋)
◯幸せであり続けるためには,より多くのものを求めてあくせくするのではなく,すでに手にしているものの多さ(豊かさ)に気づき,感謝できるようになる必要があるのではないでしょうか。より多くのものを求めようとすれば,人間は他者と競い合わざるを得なくなり,勝ち組・負け組などというものが生じ,負け組に組み込まれた人間は自分のことを不幸であると思い込むようになってしまいますが,すでに手にしているもので満足できるようになれば,人間は他者と仲良く助け合い,幸せを分かち合えるようになり(自分の幸せのみならず他者の幸せをも願い,喜べるようになり),その結果,誰もが幸せになることが可能になるのではないでしょうか。(2020年6月1日)(1)(4)(6)(10)(11)(12)(14)(18)関連