「さして残り時間がないというのに,人は無益(むやく)のことをなし,無益のことを言い,無益のことを思惟(しい)して時を移すばかりか,日を消し,月をわたり,一生を送る。愚かなことだ。」(『徒然草(日本文学全集07所収)』,内田樹訳,河出書房新社)
◯たった一度きりの人生である。せっかくなら,無益なことに時間を使い,不毛な人生を送るのではなく,有益なことに時間を使い,実りの多い,充実した人生を送りたい。そのためにも,人生の短さや命のはかなさを常に念頭に置いて生活する必要があるのだろう。(2020年1月17日)