「もし自分の境遇に不満な場合,われわれは二つのやり方でそれを変えることができる。一つは自分の生活条件を改善するというやり方,もう一つは自分の心の持ち方を改善するというやり方である。前者はいつも可能というわけにはゆかないが,後者はいつでも可能である。(エマスン)」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯どのような逆境に置かれても,足るを知る人が不平不満を募らせることはあまりない。逆に,どのような恵まれた境遇に置かれても,足るを知らない人は不平不満ばかりを募らせがちである。本気で不平不満を解消しようと思うのなら,境遇を変えることよりも,自分自身の心の持ち方を変える(足るを知ることができるようになる)ことにこそ力を注ぐべきである。(2019年9月29日)