「貪欲(どんよく)な者のあいだにあって,貪欲を離れて生きるわれわれは,なんと幸福であろう! 貪欲のために苦しむ人々のなかで,われわれは貪欲を免れつつ暮らす!(仏陀の金言)」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯貪欲であるということは,不平不満を募らせるということであり,すなわち,今ここでこうして生きていられることの有り難さや感謝の気持ちを忘れるということであり,いま目の前にある幸せさえ感じ取ることが難しくなるということである。幸せであることを望むのならば,貪欲を離れて生きる必要がある。(2019年8月23日)