「あらゆる「加害の行動」はその前史として「被害の経験」を有しており,そのトレードオフとして発動する。」(『子どもは判ってくれない』,内田樹,文藝春秋)
◯加害者の罪は許されるべきではないが,加害者の立ち直りを真に望むのであれば,このような視点を持って立ち直りの支援に関わってくれる人の存在は欠かせない。なぜならば,そのような人がいてくれるからこそ,多くの加害者は,完全にはやけを起こすことなく,人間に対する信頼や人生に対する希望を見失うことなく,自らが犯した罪と素直に向き合うことができるようになるのだから。(2019年9月3日)