「特に近頃の世の風儀は,ただ眼前の損得の事だけを計って,根本の所を考えて言う意見を,当面の役に立たない回り遠い事として相手にしないのが習いとなっているが,これは大きな間違いである。」(『現代語訳 本居宣長選集 第一巻 玉くしげ - 美しい国のための提言』,山口志義夫訳,多摩通信社)
◯いつの時代でも,多数の人の関心は目先の損得にある。それだけに,根本の所を考える少数の人が必要となる。この構図は,今に始まったことではなく,いつの時代も変わることがないのではないだろうか。(2019年6月15日)