「誰にも頼らずにこの幸せは自分で摑んだのだ,人には言わなくても内心そう思っているヒトはいると思う。・・・(しかし)生い立ちからして厳しい環境に生まれ育った人は,早くから自立してきたのだと思うかもしれないが,否応(いやおう)なしに他に依存ないし,他と協力して生きざるを得ないのが人間で,幸せもその事実と切り離せない。」(『幸せについて』,谷川俊太郎,ナナロク社)
◯いま生きてここにいるということは,改めて考えるまでなく,たくさんの人や人以外のもののお陰で成り立っている事実である。その有り難さに対する感謝の気持ちこそが,幸せであることの基調低音になっているなのではないだろうか。(2019年6月16日)