人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,他者との勝負や他者からの評価など,余り気にしない方がよいと思いますが,改めて言うまでもなく,生きていくためには世の中に適応する必要がありますし,私たちが自分が好きなことに打ち込むことができるのも,分業という協力体制の下で,その他のことを他者が分担し,負担してくれているお陰なのですから,世の中に対する関心を失ったり,他者に対する感謝の気持ちを忘れたりしてはいけませんし,困っている人や苦しんでいる人に対しては積極的に手助けすべきであると思います。また,慢心したり,独善に陥ったりしないようにするためにも,自分の内外に対して常に心を開き,自分の内なる声(自分の身体の声や心の声)とともに他者の言葉(特に,耳が痛いと感じられる言葉)に謙虚に耳を傾ける姿勢を保ち続けることも大切なことであると思います。