「人間は幸せにはなれない。なぜなら,人間が幸せだからじゃ。」(『神さまとのおしゃべり』,さとうみつろう,サンマーク出版)
○幸せになりたいと願うということは,今は幸せではないと感じているということです。しかし,本当は,私たちは生きているというだけですでに十分に幸せなのではないでしょうか。そのことに気づいていないだけなのではないでしょうか。生きているということは,よくよく考えてみれば一つの奇跡であり,心から感謝すべき有り難いことです。そのことに気づくことさえできれば,私たちは生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるのではないでしょうか。そのように考えるなら,幸せであるためには,必死になって神様に幸運を祈ったり,他者と競い合って財産や地位や権力や名声などを手に入れようとしたりする必要などなく,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして自分の心の持ち方を改めることによって,自分は不幸であるという思い込みから目を覚ますだけでよい,ということになります。(2021年5月18日)(1)(4)(6)(7)関連